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年末の中国 賃金未払いに対する抗議頻発

2015年12月28日

【新唐人2015年12月26日】

年末になり、中国各地では「賃金未払い要求」が相次いでいますが、多くの出稼ぎ労働者は公安や武装警察に暴力を受け鎮圧されています。これらの労働者に今、彼らの置かれている状況を取材しました。

 

12月17日、陝西省西安市宝天(バオ ティエン)集団建築現場で出稼ぎ農民による賃金未払いの抗議が発生。

 

15日、四川省成都市の靴工場、福建省スポーツウェアOEM工場、上海市の日本ビールメーカー、広東省の電気回路メーカーなど、各地で同時に大規模なストライキや道路閉鎖、デモなどの抗議が発生しました。

 

労働者達の一番の願いは、忙しい1年を終えたあと、稼いだお金を手に帰郷し、家族と共に年越しすることです。しかし、現実は彼らに悲しみと怒りを爆発させます。

 

陝西省西安市宝天集団建築現場で賃金未払いに抗議する出稼ぎ農民

「今もやはりお金(給料)をくれません。皆(未払いが)多く 数万元の人もいます。最低でも1万元以上です」

 

陝西漢中鋼鉄集団の賃金未払いに抗議する労働者 李さん

「社長が逃げて今も戻りません。10月から(給料が)出ていません。企業は休みですが、生活費や定年退職者はどうすればよいのか?また集めた2億の資金はどうするのか?」

 

湖北省老河口市歩達豊工貿有限会社 徐さん

「多くの労働者がここにいます。ずっと生活費を借りず給料も出ないのに、工場宿舎の契約は月末までです。住む場所が無くなる人や、生活費がない人もいます。多くの人が、所帯持ちで子供が学校に通っているのに、どうすればよいのか?」

 

概算統計によると、今年3月から8月まで中国で発生した大型ストライキ、賃金未払い抗議は約200件、100万人近くが参加し、最近では発生件数が倍増しています。

 

湖北省靴メーカー歩達豊(ブゥ ダー フオン)の社長が370万元以上の給料を滞納したうえ持ち逃げしました。11月26日、300人以上の労働者が市政府前で抗議しましたが、警察に鎮圧されました。

 

湖北省老河口市歩達豊工貿有限会社 易さん

「市政府に行ったのは300人以上、ずっと我々を引っ張ってきました。2日目の朝300人以上の労働者が、道路を塞ぐと警察が80人位来て、殴ったり捕まえたりしました」

 

2011年5月、当局が「労働報酬支払拒否罪」を刑法に盛り込みましたが、現実には未払い企業に適用されることは稀です。反対に、支払い要求をした労働者が「騒乱罪」などで拘留されるケースが多く見られます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

                                              

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20151221/video/162456.html (中国語)    

(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/顧)

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